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吹奏楽アレンジのためのFinale活用術

読みやすい楽譜を用意する。限られた作業時間を乗り切る。やりたかった編曲を始める。全ての吹奏楽指導者の皆様へ向けた、Finale活用術のご紹介です。

Vol.1 大会に向けての準備を時短・効率化

吹奏楽指導者や顧問の先生は、大会やイベントなどの本番に向け、一年の中で「特に忙しい時期」があることと思います。限られた練習時間を楽譜の編集に割きたくはない。けれど、できれば良いものにしたい。「やりたいけれど時間がない!」といったジレンマにおちいりがちな作業も、Finaleで効率よく乗り切りましょう。今回は、編曲や楽曲のカット、パート譜の編集、演奏時間の管理など、吹奏楽ならではの作業におけるFinaleの活用術をご紹介いたします。

一度Finaleへ入力すれば、手書きと異なり、そこから先は編集の可能性が広がります。別記事「楽器別フィナーレ活用術VOL.3:管楽器編」には高速ステップ入力を始めとしたFinaleならではの快適な音符入力方法をご紹介していますので、併せてご参照ください。

吹奏楽


演奏時間の都合でカットを余儀なくされることは、大会などではよくある編曲作業です。しかし、楽譜に矢印やバツを書き込んだり塗りつぶして修正したりでは、見た目も良くない上、書いた本人でさえ解読できないことも・・・。これでは、演奏ミスや進行間違いなどのトラブルの元になりかねません。

演奏に支障をきたさないように、読みやすい楽譜を用意することが不可欠ですが、楽譜の準備にばかり時間をかけてしまっては本末転倒。

そこで時短とクオリティアップの両方が可能なのがFinaleです。

カット方法はシンプル。同時に楽譜も用意完了

ハイライト部分を削除すると、右の小節が自動で詰められ、カットと同時に楽譜も用意完了する。下は削除後の楽譜。

カットしたい小節を選択ツールでハイライトし、deleteキー(もしくは、編集>小節ブロックを削除)を押せば一括削除されます。小節が詰められ、適したスペーシングで再レイアウトされるので、楽譜の用意も同時に完了します。(もちろん詳細なレイアウト調整も必要に応じておこなえます)

ファイルを別名で保存すれば、いくつでもカットのバージョンを試すことが可能です。

もちろん、小節はカットだけでなく追加やコピー&ペーストも自由自在です。

パート譜も同時編集

同じファイル内でパート譜が生成されスコア譜とリンクする。スコア譜の裏では、パート譜が自動生成されてリンクしており、スコア譜の変更はパート譜にも反映されます。スコア譜を短冊切りしてモンタージュのように貼り合わせたパート譜で演奏することはもうありません。

スコア譜での編集がパート譜に自動反映する。単純ミスや勘違いによる間違いは回避される。完璧なパート譜を配布すれば、勘違いや間違いによる演奏ミスを防げるでしょう。

演奏時間を表示して管理

カットの目的は演奏時間の調整や演出上の都合など。Finaleは演奏時間管理ツールとしても活用できます。


<総演奏時間の管理>

プレイバック用のテンポ情報から総演奏時間が計算される。

文字ツールで簡単に総演奏時間を挿入できます。カット作業による時間の変化を視覚的に確認できるので、厳密な時間管理に役立ちます。

もちろんメトロノーム記号や速度記号での変更は、再計算され表示に反映されます。

<小節番号にtimeを表示>

小節番号の代わりに経過時間を表示する。

小節番号の代わりに経過時間を表示するよう設定することも可能です。

Finaleで小節番号の代わりに経過時間を表示する方法はこちら



まとめ

楽曲のカットやパート譜作成、演奏時間の管理ーーーこれだけでも、少し手をかけて音符を入力するだけの意義があるでしょう。 皆様もFinaleを導入して日頃から楽譜の管理を行い、本番に向けての準備に活用されてみてはいかがでしょうか。

なお、本記事には姉妹編がございますので、こちらも是非ご覧ください。

Vol.2 リクエストに応えるため。アレンジのサポートに:移調楽器への楽器変更、移調楽器の調号設定、実音/移調音の表示切り替えなど、吹奏楽に頻繁に登場する移調楽器の扱いに焦点を当てたFinaleの活用術をご紹介。

Vol.3 指導や練習と楽譜のよい関係:Finaleを活動に取り込む:複数パート譜の楽譜、五線のサイズや長休符の調整、プレイバック機能の活用など、日ごろの活動にFinaleを取り込む、ちょっとしたヒントやアイディア、便利機能をご紹介。




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