TIPS 14. 目からウロコのショートカット集「高速ステップ入力編」(Mac版)
【対象グレード】Finale、PrintMusic ※いずれもMac版
【ショートカットを覚えましょう!】
高速ステップ入力は、ショートカットを使ってこそ、その真のパワーを発揮します。こちらの図はそのショートカット一覧です。

・A=Accidental(臨時記号)
・S=Sharp(シャープ)
・F=Flat(フラット)
・N=Natural(ナチュラル)
・R=Rest(休符)
・T=Tie(タイ)
・G=Grace Note(装飾音符)
・H=Hide(隠す)
というように、それぞれのキーは、英語表現の頭文字をとったものが多いので覚えておきましょう。
【問題となるショートカット】
上記で示した図は、フルキーボードの場合。ここで問題となるのは、ノートタイプのMacや最近のデスクトップ機に標準で付属する「Apple Wireless Keyboard」の場合です。テンキーの部分がありませんので、「clearキー」と「enterキー」が無いのです。
入力済みの和音から1音だけ消去したい時には「clearキー」は欠かせません。また、休符を音符に変換したり、入力済みの和音にさらに1音追加したい時にはやはり「enterキー」は欠かせません。つまり、「clearキー」と「enterキー」が無いのは非常に困るのです!
しかしご安心ください!これを代用する手段がありますのでご紹介します。
「clearキー」…「shift」+「delete」
「enterキー」…「fn」+「return」
この技も含めて、ぜひ覚えてくださいね!

【知っておくと便利な組み合わせ技】
例えば、こちらでF音すべてにシャープを付けたいとします。
1拍目のF音にカーソル合わせて、「+」を押すと…

1拍目はシャープ記号がつきましたが、2拍目にナチュラル記号がついてしまいます。2拍目、3拍目、4拍目でも同様にシャープをひとつずつ付けていくのも手ですが、面倒ですよね…?
実は、その小節内の同じ音を一斉に半音変化させる方法があるのです!
方法は下記の通り。

1拍目のF音にカーソルを合わせてoptino +「+」を押してみてください。

選択音以降の、同一小節内の同音すべてに「+」の効果が適用されます。
ショートカットは、最初は覚え難いかもしれませんが、無理矢理にでも使っていくことが大事です。いずれ手クセのように馴染んでくると、それまでとは比較にならないほど音符入力のスピードがアップするはずですよ!
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《Finaleの基本操作を学べるリソース》
- 譜例で操作方法を検索(Finaleオンライン・ユーザーマニュアルより。Finaleで可能なこと、それを行うための操作法が一目で分かり、初心者の方には特にお勧めです。)
- クイック・レッスン・ムービー(Finaleの操作方法や便利な機能などを30〜60秒程度の短い映像でご紹介しています。)