TIPS 6. 記号類だけを他のパートにコピーする方法

【対象グレード】Finale

ダイナミクスやアーティキュレーションだけを他のパートにコピー

合奏やアンサンブルのスコアでは、同じセクションに対して同じ記号類を付けるケースが頻繁にあります。音も同じであれば、1パートだけ入力して他のパートに全体を丸ごとコピーしてしまえばよいのですが、次の譜例のように音が異なっている場合にはそうはいきません。

でもご安心ください、ダイナミクスやアーティキュレーションだけを他のパートにコピーする方法がありますのでご紹介いたしましょう。

(譜例ファイルはこちらよりダウンロードいただけます。※バージョン2012対応)


 

【手順】

ペースト対象項目の選択

(1)「編集」メニューから「ペースト対象項目の選択」を選びます。

「記号類」のところだけチェック

(2)「ペースト対象項目」ウィンドウが開きます。下部にある「すべてを解除」を押してすべてのチェックを一旦解除し、このように「記号類」のところだけチェックを入れたら「OK」 をクリックしウィンドウを閉じます。

「選択した対象項目のみペースト」を選んでチェックマークを付ける

(3)再度「編集」メニューから、「選択した対象項目のみペースト」を選んでチェックマークを付けます。これにより、先ほど(2)で選択した「記号類」のみがコピー&ペーストされる設定がアクティブになります。

「Clarinet 1」の対象小節を選択

(4)選択ツールで、「Clarinet 1」の対象小節(ここでは4小節)を選択します。

選択した小節ブロックをドラッグして「Clarinet 2」の小節に重ねてドロップ

(5)選択した小節ブロックをドラッグして「Clarinet 2」の小節に重ねてドロップします。同様に「Clarinet 3」の小節にも重ねましょう。

音は影響を受けずに記号類だけがコピーされる

(6)すると…音は影響を受けずに維持されたまま、記号類だけがコピーされました!

レイアウトを微調整すれば完成

(7)レイアウトを微調整すれば完成です。一つ一つ記号を入力するよりも、遥かにスピーディーに記号を配置することができました!

なお、この機能の応用で、記号以外にも(2)で選択した特定の設定内容だけを別の箇所にコピーすることが可能になります。ぜひこの機能を利用して、更なる効率化を目指してください!


 

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《Finaleの基本操作を学べるリソース》

  • 譜例で操作方法を検索(Finaleオンライン・ユーザーマニュアルより。Finaleで可能なこと、それを行うための操作法が一目で分かり、初心者の方には特にお勧めです。)
  • クイック・レッスン・ムービー(Finaleの操作方法や便利な機能などを30〜60秒程度の短い映像でご紹介しています。)

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