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吹奏楽アレンジのためのFinale活用術

読みやすい楽譜を用意する。限られた作業時間を乗り切る。やりたかった編曲を始める。全ての吹奏楽指導者の皆様へ向けた、Finale活用術のご紹介です。

Vol.3 指導や練習と楽譜のよい関係:Finaleを活動に取り込む

楽譜は演奏の要。ただ音符を入力するだけではなく、少し工夫することで演奏や練習のプラスになることでしょう。今回は、日ごろの活動にFinaleを取り込む、ちょっとしたヒントやアイディア、便利機能をご紹介します。

一度Finaleへ入力すれば、手書きと異なり、そこから先は編集の可能性が広がります。別記事「楽器別フィナーレ活用術VOL.3:管楽器編」には高速ステップ入力を始めとしたFinaleならではの快適な音符入力方法をご紹介していますので、併せてご参照ください。

吹奏楽


パート譜でひと工夫|複数パート譜の楽譜、五線のサイズや長休符の調整

<複数パートをまとめた楽譜>

Finaleでは、スコアとリンクしたパート譜が、自動で用意されているのは、Vol.1でもお伝えしたとおりです。自動生成されたものでも十分な楽譜ですが、「パート譜の管理」では、カスタマイズが可能です。

複数のパートをまとめることもできるので、例えば、持ち替え楽器のある奏者用に2つのパートがまとまった楽譜を用意したり、セクション練習で互いのパートを確認しあえる楽譜を作成して研究したり、といった活用法も広がります。

複数パートをあわせて1つのパート譜とすることも可能

<大きめの五線>

楽曲の難易度や演奏レベルによっては、五線サイズを大小変更すると演奏しやすい場合もあります。「パート譜の管理」で、全パート譜の五線サイズを一括で管理したり、ページ・フォーマットで個別に調整したりすることも可能です。

ページ・フォーマットで、五線サイズやマージンなどの一括管理が可能

※Finaleのオンライン・ユーザーマニュアルで、ページ・フォーマットの詳細をご覧いただけます。

<長休符の設定>

長休符は、パート譜の特徴のひとつです。休む小節数をまとめ、数値で表すことで、構成も把握しやすくなり、数え間違いなどのケアレスミス予防にも役立つでしょう。自動生成されたパート譜では、自動で長休符にまとめられます。

自動で長休符が作成され、条件なども詳細に設定できる

自動作成をオフにして自分で処理する場合は、対象小節を選択しておき右クリックからメニューを選ぶだけです。二重小節線や拍子の変わり目では長休符が自動的に分割されるなど、作業を簡単に行うことができます。

右クリックから簡単に長休符にできる

思い通りのレイアウトができるようになると、グッと楽譜の出来栄えが良くなります。パート譜は演奏の本番で目にする楽譜です。読譜しやすく、勘違いや間違いがおきないよう準備したいものです。

楽譜の体裁:ビッグバンド風の楽譜にするなら

セットアップ・ウィザードで手書きを選択すると、Broadway Copyistフォントが記譜フォントに指定される 楽譜の見た目には、ある種の雰囲気というものがあり、時としてモチベーションアップや初見力などにも影響する場合があります。 吹奏楽では多様なジャンルの楽曲を演奏しますが、例えば「手書き」にすると、ジャズやポピュラー向けの手書きフォントである「Broadway Copyistフォント」が指定されて、ジャンルを意識した楽譜を用意することができます。

用意は簡単で、セットアップ・ウィザードで「手書き」を選択するだけです。

※Finaleのオンライン・ユーザーマニュアルで、Broadway Copyistフォントの詳細をご覧いただけます。

「手書き」では、用意されている記号類も異なる 「手書き」では、ミュート類が充実しているなど、手書き風に適した記号が用意されています。

プレイバック機能を練習で活用

特定のパートだけソロにしてプレイバックを確認

Finaleは、楽譜を演奏させるプレイバック機能も充実しています。

ミキサーを表示すれば、五線ごとのボリューム、ソロ・ミュート、パンニングも簡単におこなえます。

自分のパートや同じフレーズの楽器群だけをソロで流す、絡み合う旋律を紐解いて分析する、といった研究や音の資料にすることも可能です。

配布は、印刷で紙、PDFで電子

オーディオファイル、EPUB、SMF、MusicXMLなど、さまざまな形式でのエクスポートが可能

コンピューターの活用は必須と言える昨今、吹奏楽団体のように大人数での活動では、電子化した楽譜を導入することで、指導や練習にあらたなアイディアが生まれるかもしれません。

紙に印刷した楽譜はもちろんのこと、メールに添付するためにPDFファイルにしたり、電子書籍のEPUB形式に書き出したりと、Finaleなら柔軟に様々なファイル形式に対応できます。

※Finaleのオンライン・ユーザーマニュアルで、EPUBファイルの詳細をご覧いただけます。

EPUB形式で書き出しiPadのiBooksで開いた。活用アイディアが広がる


まとめ

これまで3回に分けて、吹奏楽アレンジにフォーカスしたFinale活用術をご紹介してきました。Finaleは、「こうしたい!」に応えてくれる頼りになる楽譜作成ソフトウェアです。たくさんの機能が備わっていますが、全てを把握するというよりは、必要な機能を上手に見つけて活用することこそが、使いこなしのポイントと言えるでしょう。

本記事の姉妹編も併せてご覧ください。

Vol.1 大会に向けての準備を時短・効率化:編曲や楽曲のカット、パート譜の編集、演奏時間の管理など、吹奏楽ならではの作業におけるFinaleの活用術をご紹介。

Vol.2 リクエストに応えるため。アレンジのサポートに:移調楽器への楽器変更、移調楽器の調号設定、実音/移調音の表示切り替えなど、吹奏楽に頻繁に登場する移調楽器の扱いに焦点を当てたFinaleの活用術をご紹介。

Finaleにより、皆様の吹奏楽活動がますます充実したものとなることを願っております。




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