最新のFinale version 25は待望の64ビット対応を果たし処理の高速化を実現しました。Finaleが誇る高品質サンプル音源Garritan Instrumentの音色追加、電子楽譜の次世代フォーマットMusic XMLの互換性向上、ReWire機能の搭載によるDAWとの連携は作業上のストレスを軽減し、創作への集中を高めます。
最新のFinale には以下のような新機能が追加されました。
Finale version 25の機能をより強化した無償アップデータFinale version 25.3(2017年6月公開)では、上記に加えてさらに下記を始めとする多くの新機能が追加されました。
Finale version 25.3の機能をより強化した最新の無償アップデータFinale version 25.5(2018年8月公開)では、上記に加えてさらに下記の新機能が追加されました。
Finaleおよびプラグインが64ビット対応になりました。これによりFinaleのパフォーマンスが向上し、今まで以上に多様なサウンドライブラリを操作することが可能になりました。
Finaleのカラー処理と画像処理が、高忠実度でより軽量な2Dレンダリングを実現するCoreGraphicsに対応し、描画がより素早く美しくなりました。
Human Playback音色の読み込みと再生が高速になりました。こちらでそのスピードを体感頂けます。
ReWireを介して、サードパーティ製DAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)と連携できるようになりました。これによりDAWの音源とFinaleのプレイバックを同期し、音源全体のアレンジを聴きながらFinale上で楽譜を微修正するといった作業も楽になり、さらにDAWが搭載する高度なムービー同期機能との連携も可能となりました。
新しくGarritan Personal Orchestra 5からコンサートグランドピアノ、Garritan World InstrumentsとInstant Orchestraからリコーダー、ダルシマー、ディジュリドゥー、フルクワイア、その他の音色が多数追加されました。(以下はその一部です。)
・Handbells KS | ・Orchestral Toms | ・Temple Blocks |
・Wind Machine | ・Woodblocks | ・Concert D Grand Piano |
・Glass Harmonica | ・Violins 2 KS | ・Full Choir KS |
・Balalaika | ・Bandoneon | ・Basic Middle East Percussion |
・Didgeridoo | ・Djembe | ・Highland Bagpipes |
・Irish Flute | ・Ocarina | ・Rainstick |
・Shamisen | ・Tenor Recorder | ・Jazz Fretless Bass KS |
・Steel Drums | ・French Horn Section KS | ・Tenor Sax Section |
パーカッション楽器タイプとしてMark Tree、Snares Offの各オプションが選択可能になりました。
〔五線の属性〕、〔五線の属性の一括変更〕、〔楽譜スタイル〕の各ダイアログボックスに新しいオプション〔拍子記号(スコア譜)〕と〔拍子記号(パート譜)〕が追加され、レコーディングやライヴ演奏の現場で多用される大型の拍子記号が簡単に作成できるようになりました。
〔MIDI/Audio〕>〔デバイスのセットアップ〕サブメニューに〔移調楽器を実音でMIDI入力〕が追加され、キーボードとマウスを使った移調楽器の入力がしやすくなりました。
スラーの形を保った点線スラーが変形図形パレットに追加されました。〔変形図形〕から〔点線スラー〕を選択することもできます。以前の点線カーブを使用するには、変形図形パレットから選択するか、〔ツール〕メニューの〔変形図形〕から〔点線カーブ〕を選択します。
〔環境設定〕ダイアログボックスに〔すべての環境設定をリセット〕が追加され、Finaleプレファレンスファイルを簡単にリセットできるようになりました。
MusicXMLファイルのインポートとエクスポートの仕方を設定する〔MusicXML 初期設定〕ダイアログボックスが追加されました。このダイアログボックスを開くには、〔ファイル〕>〔インポート〕または〔エクスポート〕サブメニューを使います。
このほか、テキストツールと発想記号ツールを使った挿入記号のエクスポート、インポートしたアーティキュレーションの位置精度、変形図形のエクスポート品質が向上しました。
ユーザーマニュアルをシンプルなデザインで一新するとともに、これまで日本語化されなかったvisual indexを「譜例で操作方法を検索」として日本語化し、Finaleならではの多様な記譜方法を実際の譜例を元に簡単に検索できるようになりました。
Finale 2014以降のもう一つの重要な進化に、サンプルレート48000Hz以上への対応が挙げられます。これにより高いサンプルレートを用いる最新の周辺機器/ソフトとの連携が可能となりました。
「書類」メニューに「実音表示時にもオクターブ移調の状態を保つ」 が導入され、ギターやベースなど本来よりも1オクターブ高く表記する移高楽器が「移調楽器を実音で表示」時にもオクターブ移調の状態を保持するようになりました。
クレッシェンド/デクレッシェンドの開いている側の幅が「短め/長め」で独立し、変形図形オプション・ダイアログボックスから設定できるようになりました。一定以下の長さでは常に同じ開き具合にしたい、という場合には便利な機能です。
現在開かれている空のファイルの五線サイズ、ページサイズなどの書式はそのままにMusicXMLをインポートします。これにより、Finale以外の楽譜作成ソフトで作成されたファイルを読み込む際、これをいつも使うテンプレートに流し込むことができます。
使用中のレイヤーは画面左下に番号で表示されますが、Finale version 25.3ではさらに、ステップ入力ツール使用時にカーソルの色が「環境設定>カラー表示」ダイアログボックスで設定された色と対応するようになりました。これにより、入力する小節に視線を集中しての作業が楽になります。
スクロール表示とスタジオ表示時の画面上部に小節番号バーが表示されるようになりました。
個別および一律のミュート/ソロが、スコア・マネージャー上の〔M〕欄と〔S〕欄をクリックすることで容易に設定できるようになりました。
終了反復記号括弧のカギの位置が、「書類>ファイル別オプション>反復記号>反復記号括弧の設定」から設定できるようになりました。
多くのツールバー、パレット、ダイアログボックスが、高解像度モニターを備えた最新のコンピュータ向けに更新されました。
プレイバック・コントローラーの「ReWireマスターのテンポに追従する」チェックボックスを用いることで、ReWireモード時にもFinaleのプレイバック・コントローラー(テンポを含む)を使用することが可能になりました。
プレイバック・コントローラーに〔Sync〕ボタンが追加されました。DAWを使ってプレイバックするとき、このボタンを使って楽譜データを更新します。
最新のMac OSの自動タブ表示機能と自動ウィンドウスナップ機能に対応しました。
〔囲み図形作成〕ダイアログボックスと〔標準フレーム〕ダイアログボックスに〔角を丸くする〕チェックボックスと〔角の半径〕フィールドが追加されました。発想記号、文字反復記号、(テキストツールで作成した)文字、および小節番号を囲む図形の角を丸くすることができます。
〔ファイル別オプション-調号〕ダイアログボックスに〔♯系と♭系間での転調時にも表示〕チェックボックスが追加されました。このチェックボックスを選択しない場合、BbからG、FからDのようにシャープ系とフラット系の間で転調するとき、打ち消しのナチュラルは表示されません。
MusicMXL 3.0がMusicXML 3.1にアップデートされ、さらにそのサポート内容を更新されました。
非拡張キーボードを使用する際、Fn+Shift+DeleteでClearキーの機能を利用できるようになりました。この機能を使って発想記号やアーティキュレーションなどの位置設定をリセットできます。
Garritan Instruments for Finaleのインストーラが新しくなり、より高速で確実にインストールされるようになりました。
※Finale 2012以前のバージョンをお使いの方はFinale 2014新機能も併せてご参照ください。