New Features in Finale

Finale version 27で削除された機能

最新のフォントに対応するため、グラフィック・ツールiconを使って表示する〔選択範囲(ページ)のグラフィック出力〕ダイアログボックスからEPS出力が削除され、〔ファイル〕メニューから〔PostScriptファイル作成〕が削除されました。

 


Finale version 25以降で削除された機能

64-bit対応による高速化が実現したversion 25(2016年発売)以降のFinaleでは、2014以前のバージョンに搭載された機能のうち、スキャン機能を始めとしたいくつかが、開発上の理由等により削除されています。

これについては、Finaleの開発元であるMakeMusic社の2016年7月20日の公式ブログ記事に説明があります。以下、日本語訳した同記事の全文を掲載いたしますので、2014以前からのバージョンアップ時のご参考としていただければ幸いです。(記事の内容は2016年7月当時のものです。)

次期Finaleの合理化について(抜粋、日本語訳:MI7)

2016年7月20日
マーク・アドラー
(MakeMusic社 楽譜関連製品マネージャー/シニア・エディター)

次期Finaleがいつリリースされるかについて、多くの方からご質問をいただきました。これを2016年の夏の終わりまでにご提供できるようになる予定であると、本日皆様にお知らせできることを嬉しく思います。

私たちは今回、Finaleのコード・ベースの合理化および近代化に全力で取り組んでいます。これは製品パフォーマンスを向上させ、将来のOSとの互換性を維持し、将来の改善の準備を整えるための取り組みです。

このプロセスでは、古いコードおよびそれにまつわる機能を削除することが必要ですが、これはユーザーの皆様からの重要なフィードバックや使用状況データの分析に基づいて慎重に行う必要があり、そのために開発に時間が掛かっていました。

私たちの究極の目標は、音楽クリエーターに可能な限り最高のツールを提供することです。そのことを念頭に置いた上で、次期Finaleには含まれないアイテムを次に示します。

  • ムービー・ウィンドウ:前回の投稿で述べたように、ムービー・ウィンドウをReWireサポートに置き換え、ユーザーがDigital Performer、ProTools、Logicなどのプログラムが搭載する、より優れたビデオ・サポートを利用できるようにしました。
  • ミラー・ツールとテンポ・ツール:Finaleは、テンポを制御するための複数の方法を引き続き提供いたします。また、ミラーリングされた小節を含む古いファイルは、通常の音符と休符に簡単に変換できます。
  • プラグイン:廃止されたプラグインには、Band-in-a-Box自動ハーモニー、アイテム統計、八分音符の自動連結が含まれます。技術的な問題により、自動ハーモニーのプラグインを64-bit対応に更新できませんでしたが、将来、何らかの形でこの機能を再検討する予定です。
  • CDインストーラー:最近のコンピューターの多くはCD ROMドライブを搭載していないため、(ダウンロード・オプションの提供に加えて)USBスティックに切り替えました。(MI7注:その後のversion 26にて、より安定的かつ高速にインストール可能なダウンロードによるインストーラーのみご提供としました。)
  • スキャン機能:最新技術を用いてこの機能を改良する計画のプレビューを公表した時、権利問題について、より大きな議論が起こりました。個人から大手出版社に至る幅広い分野の多くの音楽関係者が、大幅に改善されたスキャン技術から権利問題が発生する可能性に懸念を表明しました。私たちは権利を非常に真剣に捉えており、この解決策として使用制限の強化を検討しましたが、いかなる制限も悪用される可能性を防ぎきれないという結論に達しました。代わりに、私たちは将来のためにこのテクノロジーに再び焦点を合わせ、クリエイターの権利を保護しつつ、それを拡張し推進できる形で適用することにしました。これについては別の記事でより詳細にご説明しますが、ここでの結論として、version 25以降のFinaleにはスキャン機能が搭載されません。
  • 古いMac OSのサポート:OS X10.10以降が必要になります。(MI7注:現行バージョンであるversion 27では、macOS 10.14以降の環境が必要です。)

 

Finale 動作環境

Windows版動作環境

windows

Mac版動作環境

mac