フィギュアスケート曲の楽譜をFinaleで
音楽とも関わりが深いフィギュアスケート。本記事では競技プログラムにも良く用いられる曲の中からサン＝サーンスの「序奏とロンド・カプリチオーソ」、ヴィヴァルディの「チェロ協奏曲ハ短調」を取り上げ、その楽譜の一部をFinaleファイル化してみました。
Finaleをお持ちの方は、ぜひ.musxファイルをダウンロードして、お手元で楽譜の仕上がりやプレイバックをお楽しみ下さい。お持ちでない方はPDF楽譜やmp3音源をお試し頂ければ幸いです。
序奏とロンド・カプリチオーソ Introduction et Rondo capriccioso（C.サン＝サーンス）
この曲は、フランスの作曲家カミーユ・サン＝サーンス（1835-1921年）が、親友の名ヴァイオリニスト、サラサーテのために作曲したヴァイオリンの協奏的作品「序奏とロンド・カプリチオーソ」です。
1863年に作曲され、翌1864年にサラサーテの独奏、サン＝サーンスの指揮により初演されました。スペイン出身のサラサーテにちなんでエキゾチックなスペイン風の情緒が曲全体に溢れています。
今回はC.ドビュッシーが2台ピアノのために編曲したバージョン（1889年に出版）をサンプル・ファイルとしてご用意しました。オリジナルのダイナミックな雰囲気をピアノで再現し、2台ピアノのレパートリーとしても人気の高い作品です。
Finaleによるプレイバックをお楽しみください。（※再生にはaudioタグをサポートしたブラウザが必要です。）
楽譜の.musxファイルは以下から無料ダウンロードできます。Finaleをお持ちでない方はPDFファイルをご覧ください。
チェロ協奏曲 ハ短調 RV401 第三楽章 Cello Concerto in C minor, RV 401（A.ヴィヴァルディ）
「チェロ協奏曲ハ短調RV401 より第三楽章」の作曲者であるアントニオ・ヴィヴァルディ（1678-1741年）はバロック音楽後期に活躍した音楽家で、ヴァイオリン協奏曲「四季」が最も有名な作品として知られています。
ヴィヴァルディ自身がヴァイオリニストだったこともありヴァイオリン中心の作品が最も多いのですが、チェロも好んでおりチェロ協奏曲が27曲以上、チェロ・ソナタが10曲以上というように、チェロのための作品も多く残しています。
1720年頃に作曲されたと伝えられるこの作品は、独奏チェロ、弦楽オーケストラ、通奏低音（チェンバロ）の編成で、多重に重なり変幻しながらも均一な緊張感を保って進行する伴奏にチェロの技巧的なパッセージが呼応する、ヴィヴァルディの真骨頂が発揮された作品です。
Finaleによるプレイバックをお楽しみください。（※再生にはaudioタグをサポートしたブラウザが必要です。）
楽譜の.musxファイルは以下から無料ダウンロードできます。Finaleをお持ちでない方はPDFファイルをご覧ください。
Finaleの詳細については以下のページをご覧ください。
関連記事リンク集
《Finaleの基本操作を学べるリソース》
- 譜例で操作方法を検索：Finaleオンライン・ユーザーマニュアルより。Finaleで可能なこと、それを行うための操作法が一目で分かり、初心者の方には特にお勧めです。
- クイック・レッスン・ムービー：Finaleの操作方法や便利な機能などを30〜60秒程度の短い映像でご紹介しています。
《楽譜作成ソフトウェアの導入メリットを考える》
- 濱瀬 元彦氏：ベーシスト／音楽理論家／音楽教育家 Finaleでビ・バップのフレーズをデータベース化し研究に利用、成果を取りまとめ「チャーリー・パーカーの技法」を上梓
- Shota Nakama氏：作編曲家／オーケストレーター／プロデューサー／ギタリスト 楽譜作成ソフトウェアの編集機能を活かし、オーケストラ・レコーディング用の大量の楽譜を読み易く、超高速で制作
- ジョナサン・ファイスト氏：バークリー音楽大学教官 1学期12回にわたりFinaleを用いた記譜法を学べるオンライン・コースを開講している米国ボストンの名門、バークリー音楽大学（Berklee College of Music）での事例から、楽譜作成ソフトウェアを音楽教育に導入するメリットを考える
