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第1回 ミート・アップ〜実況レポート

新しく始まった定例イベント《Finale ミート・アップ》の第1回目が、2013年7月30日(火)に開催されました。
このイベントでは、敢えて開催ごとにテーマを設け、そのテーマに興味を抱かれたユーザーの皆様にお集りいただくという、これまでに無かった切り口で企画しております。


今回のテーマは【この楽譜どうやって作ってる?特殊な記譜法をひも解く】です。初回からいきなりコアなテーマでしたが、どのような方にお集りいただけるのでしょうか…。

会場は、エムアイセブン・ジャパンが運営する《m-Ex Lounge》。この部屋は、エムアイセブンジャパンが取り扱う音響機器が常時設置されておりショールームとしての機能を果たしつつ、鑑賞会やセミナーなどが定期的に開催されています。

さて、スタート時刻も近づき、ご参加者が続々とご来場くださいました。いよいよFinaleミート・アップの開幕です!

今回お集りいただいたのは、男性8名、女性1名の計9名。偶然か必然か全員がプロのミュージシャン、作曲家、講師の方々でした。中には大学の先生や、超メジャー級アーティストに楽曲を提供されているような方も見え、こちらが恐縮してしまうくらいです…(汗)

プログラムは大きく分けて2つ。1つはテーマ通り、様々な特殊楽譜のFinaleファイルを開いて、それらがどのような設定で作られているのかをひも解いていくセミナー。もう1つは参加者に持ち寄っていただいた作品を見ながら、こだわった点や苦労話などをご披露いただくといったものでした。

特殊楽譜というと「現代音楽」をイメージしますが、これは真逆の古典的な楽譜の作例です。左側のネウマ譜も Finaleで作成できます。プレイバックもなかなかきちんとしています。( ファイルダウンロード可

こちらは、ギター TAB譜と大正琴の楽譜。Finaleはアメリカ製のソフトだけあって、日本の文化特有の楽譜を再現するには少々工夫が必要です。セットアップ・ウィザードからTAB譜を作成すると符尾の無い米国式のTAB譜になってしまいますので、日本で一般的な符尾付きの TAB譜を作成するには、日本語版にのみ付属している軽音楽用のテンプレートを用いましょう。大正琴の数字譜は歌詞機能を駆使して入力しています。(著作権の都合によりファイルの頒布なし)

現代音楽の楽譜。左側のサンプルは図形発想記号で任意の図形を作って配置しただけのもの。右側の『HOMMAGE』とタイトルが書かれた曲は特殊な設定が施されていますが、プレイバックもなかなか雰囲気が出ています。( ファイルダウンロード可

そして極めつけはこれ。一応Finaleだけで完結はしています。しかしこれは傾けることが可能な音符を特殊変形図形として作成し、それを一つ一つ器用に配置しているに過ぎません。気の遠くなるような作業です!ちなみに、プレイバック用の音符は非表示で別途作られているので、プレイバック・ボタンを押せば“一応”プレイバックもされます。( ファイルダウンロード可

ご来場の皆様にお持ちいただいた作品も、どれも工夫と苦労が忍ばれる素敵なものばかりでした!隣の方同士で意見交換をされたり、質問が飛び交ったりと和気あいあいとした雰囲気の中、知的な時間を共有することができました。
そんなこんなであっという間に終了予定時刻も過ぎ、名残り惜しくも第1回Finaleミート・アップはお開きとなりました。

前半の特殊楽譜をひも解くのに多くの時間を割いてしまい、参加者同士で交流を深める時間が少なくなってしまったのが残念でしたが、皆様から「参加して良かった、また来たい」と言っていただけたので良しとしましょう!ミート・アップで採り上げて欲しいテーマのアイデアも多数いただきましたので、今後ぜひ実現していきたいと思っております。

第2回目は2013年8月27日、【学校の先生いらっしゃい!テスト問題やテキスト、どうやって作ってますか?】というテーマで音楽の先生方にお集りいただきます。次回のレポートもどうぞお楽しみに!

▼セミナーで使用したファイルの一部を下記よりダウンロードいただけます。
(バージョン2012形式ですので、2011以前の方はNotePad 2012をお試しください)



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