Human Playback初期設定ダイアログボックス
【このダイアログボックスを表示するには】
〔ウィンドウ〕 メニューから〔プレイバック・コントローラー〕 を選択します。
プレイバック・コントローラーにある三角形のボタン をクリックして、〔HP初期設定〕ボタンをクリックします。
〔HP初期設定〕 をクリックします。
【機能について】
このダイアログボックスでは、Human Playback機能による楽譜の解釈について細かく設定します。楽譜に明示されている奏法表記(ミュートの種類、運弓法など)だけでなく、非常に微妙なニュアンスもこのダイアログボックスで設定できます。オーケストラのリハーサルに例えると、このダイアログボックスの設定は、指揮者がパート譜にメモする指示に似た働きをします。例えば、フェルマータへのアプローチの仕方や、強弱記号の表現の仕方などを指定します。このダイアログボックスで設定しておけば、手動で設定したMIDIデータも、Human Playback機能の解釈に加味して演奏することができます。
このダイアログボックスの設定はプログラム全体に適用されますが、設定を保存して特定のファイルに添付することもできます。また、設定を別のファイルに移すこともできます。
Note. 楽譜の一部分にHuman Playbackを適用する〔Human Playbackの部分適用〕ダイアログボックスにも、まったく同じダイアログボックスがあります。〔Human Playbackの部分適用〕ダイアログボックスで〔初期設定〕をクリックすると、同じ内容のダイアログボックスが開きます。
初期設定セットの管理
Human Playbackの複数の初期設定セットは、ひとつのファイルにまとめて保存・管理されます。このファイルは〔HP.dat〕という名称で、Component Files フォルダの中に保管されています。Finale 2006以前のバージョンとそれ以降のバージョンでは、ファイル形式が完全に異なるため、アップグレードを実行すると、Human PlaybackはHP.datファイルの書き換えをおこないます。しかし、下記で述べる〔Import〕機能を利用すれば、Finale 2008または2009で作成されたHuman Playback初期設定を、Finale 2012 で読み込むことが可能です。
Human Playback初期設定は、デフォルトの状態で、ソフトシンセ、Garritan Instruments for Finale、Garritan Personal Orchestra、Jazz & Big Band (“JABB”)を含むGarritan製品、Marching Band、Stradivari Violin、Gofriller Cello等の音源による再生を操作することができます。
現在のセット 現在のHuman Playback 初期設定のセット名が表示されています。HP 初期設定のセットとは、このダイアログボックスの全ページの設定を1つにまとめたものです(〔ファイル別オプション〕ダイアログボックスや〔プログラム・オプション〕ダイアログボックスの設定に似ています)。選択可能なセットの一覧がポップアップメニュー に表示されます。
セット名 このテキストボックスを使って、現在のHP初期設定のセット名を変更できます。
次のファイルに適用 このボックスにチェックを付けて保存すると、現在の初期設定セットのコピーが作成され、プログラム全体でなく対象ファイルにだけ適用する設定として保存されます。HP初期設定セットがファイルに添付されていることを表すため、〔現在のセット〕ポップアップメニュー とタイトルバーに「(適用中)」の文字が付加されます。初期設定セットをファイルに添付すると、ダイアログボックスの変更内容は添付した初期設定セット(編集中のファイル)にのみ適用されます。〔現在のセット〕ポップアップメニュー から別のセット名を選択するか、〔次のファイルに適用〕のチェックを外すと、現在の初期設定セットを保存するか破棄するかをたずねるメッセージが表示されます。保存した場合、その初期設定セットは全ファイル用として〔現在のセット名〕ポップアップメニュー に表示され、プログラム全体で適用されるようになります(別のファイルに添付することも可能です)。保存しない場合、その初期設定セットは破棄されます。
現在の初期設定セットをロック このボックスにチェックを付けると、現在表示しているHuman Playback初期設定セットの編集が禁止されます。
複製 このボタンをクリックすると、現在の初期設定セットのコピーが作成されます。作成済みの初期設定セットに少し変更を加えて別の初期設定セットを作成したいときは、〔複製〕を使うと便利です。
デフォルト このボタンをクリックすると、このダイアログボックス内のすべての項目が元のデフォルト設定にリセットされます。
削除 このボタンをクリックすると、現在表示している初期設定セットが削除されます。
読み込み このボタンをクリックすると、前バージョンのFinaleで作成されたHuman Playback初期設定セットを読み込むことができます。
プレイバック時の発想記号の移動を許可 このボックスにチェックを付けると、Human Playback機能を使ってプレイバック処理するとき、楽譜項目の横方向の位置が自動的に調整されます。プレイバックが終わると、発想記号などの楽譜項目が元の位置に戻ります。
次からメッセージを表示しない このボックスにチェックを付けると、〔Human Playback初期設定〕ダイアログボックスの操作時に適宜表示されるメッセージと警告の表示を省略します。
保存して閉じる・キャンセル 〔保存して閉じる〕をクリックすると、変更した設定が保存されます。〔キャンセル〕をクリックすると、変更を破棄してダイアログボックスを閉じます。
参照:
Human Playback初期設定-楽器固有の奏法とその効果
Human Playback初期設定-強弱変化とボリューム
Human Playback初期設定-MIDIデータ
Human Playback初期設定-グリッサンドとベンド
Human Playback初期設定-装飾記号とトレモロ
Human Playback初期設定-テンポ変化
Human Playback初期設定-GPO独自の効果