〔Band-in-a-Box自動ハーモニー〕プラグインは、選択範囲の既存のメロディに対して、コードネームを基にして(もしコードネームがない場合は曲に設定された調号を基にして)自動的にハーモニーを割り当てます。このプラグインが生成するハーモニーは、PG Music社のBand-in-a-Boxと同じ技術をベースにしています。生成されるハーモニーの旋律は、基本的には単旋律、つまり元のメロディとまったく同じリズムになりますが、後述のようにピアノ/ギター用のプリセットには一部例外もあります。
ここでは、一般的なプリセットの名称で使用されている用語とその動作を紹介します。
DropTwo:元メロディの下に現れる最初のハーモニー音を1オクターブ下へ下げます。
DropThree:元メロディの下に現れる2つ目のハーモニー音を1オクターブ下へ下げます。
One Above、Two Above、Two Belowなど:OneやTwoなどの数字は、(オクターブ以外の)ハーモニー音をいくつ元メロディの上(above)または下(below)に配置するかを表しています。
3rds Above:一般的な3度上のメロディをハーモニーとして追加します。
3rds Below:一般的な3度下のメロディをハーモニーとして追加します。
6ths Above, 6ths Below:一般的な6度上あるいは下のメロディをハーモニーとして追加します。
3rds & 6ths:よく使用される3度と6度を混合したハーモニーを追加します。
Alt:7度や9度の音を含んだ代替ハーモニーを提供します。
8va:1オクターブ上の音を追加します。
8vb:1オクターブ下の音を追加します。
8va & 8vb:1オクターブ上下両方の音を追加します。
#1、#2、#3:ハーモニーのスタイルによっては、いくつかのボイシングのパターンがある場合があります。例えば、ある複雑なハーモニーを持つプリセットでは、#1のバリエーションでは3度音程が、#2では6度が、#3では7度以上のテンションがそれぞれ強調されます。
例:
最初のハーモニー音はメロディの3度上の音になります。残りのハーモニー音のうち2音はメロディの下に、別の2音はそれぞれオクターブ上、オクターブ下に追加されます。
GuitarやSuperBrassなどの楽器名が入ったプリセットは、それぞれの楽器に特有のパターンのハーモニーを生成します。もちろん、ものによっては他の楽器でも利用できます。
ギターやピアノ用のプリセットでは、短い音符にはハーモニーをつけずに一定以上の長さの音符にのみハーモニーをつけます。これは、メロディのすべての音符にハーモニーをつけると、実際の演奏のように聴こえない(しかも運指的にも困難な)場合があるからです。生成されるハーモニーを適切な五線に配置するのを忘れないでください。一般的にピアノやギターの場合ハーモニー音は元のメロディと同じ五線上に配置されます。生成されるハーモニーを適切な五線に配置するのを忘れないでください。
一般的にピアノやギターの場合ハーモニー音は元のメロディと同じ五線上に配置されます。特定の楽器用に定義されたプリセットでは、ハーモニー音の上限と下限が定められています。例えば、DropTwoで追加されたハーモニー音がその楽器の音域の下限を越えてしまった場合には、そのハーモニー音は音域内に収まるように自動的に調整されます。
上記のような例をのぞいて、ほとんどの一般的なプリセットでは、メロディに含まれるすべての音符にハーモニーがつけられ、ハーモニー音の音域は特に定められていません。
ヒント:このプラグインは、コードサフィックスに定義された「発音構成」を基にしてハーモニーを生成します。割り当てたコードネームに「発音構成」が定義されていない場合、生成されるハーモニーは何ら影響を受けません。コードネームとサフィックス発音構成定義ダイアログボックスをご参照ください。
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